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活動報告

奈良県 吉野町

2010年度活動報告 : 植樹

奈良県 吉野町の2010年活動報告植樹写真1
急な斜面を皆で登る

2011年3月27日、肌寒い気候。
例年であれば、うっすらと桜のつぼみも膨らんできていてもおかしくない時期なのだけれど、まだ茶色い枝が目立つ。奈良県吉野町の民有林にて、協賛企業の株式会社パル、ザ・パック株式会社のボランティア、森林組合を含めた現地の林業専門家、山主の参画のもと、植樹作業を実施しました。

総勢:62名、全10班に分かれ、アンズ:20本、スモモ:20本、ヤマモモ:20本、カリン:20本、クワ:10本、ナツグミ:10本といった広葉樹、合計100本を植栽しました。

今回は、山を横切る県道を隔てて上と下に分かれての作業。上側の方が若干、急勾配のようです。
植樹した苗木が鹿に食べられてしまわないよう、しっかりと鹿よけのネット(サプリガード)を張ります。 少しでも手順を間違えたりすると、隙間が出来たり、グラグラしたり、ネットがしぼんでしまったりして、うまく張れません。植樹した樹がしっかりと根付いてくれるよう祈りを込めて、時間をかけて丁寧に作ることが重要です。

奈良県 吉野町の2010年活動報告植樹写真2

株式会社パルの社長も参加。
丁寧かつ手際が良い

奈良県 吉野町の2010年活動報告植樹写真3

手順を確認しながら完成

奈良県 吉野町の2010年活動報告植樹写真4

最後の仕上げ

スギ、ヒノキが成長してくると、隣どうしの木々が込み合って林の中が暗くなってきます。木が吸収できる太陽光の減少により木の生長が阻害され、弱い木しか育たなくなります。弱い木は根も弱く、土をつかむ力が弱くなれば、土砂崩れや風倒木が起こり易くなります。だから、込み合っている木の一部を伐り倒して木と木の間隔をあける間伐作業が必要となります。昨年の秋に、スギヒノキ林を皆伐、地拵えし、山林回復のための準備を整えてきました。

奈良県 吉野町の2010年活動報告植樹写真5

本活動は、吉野の世界(文化)遺産の山林の保全と育成を目的としています。酒造会社を経営されている北岡氏の山林をお借りし、株式会社パルの協賛のもと、また、吉野中央森林組合、ザ・パック株式会社、私たち EFF を合わせた 5 者の協働により、生物多様性の森への回帰を目指す活動で、本年を初年度とし 2015 年まで継続していきます。
また、実をつけ落葉する広葉樹を特に多く植栽しました。葉が繁り、実をつけ、葉を落とし、芽が生えるという季節が巡れば、虫や鳥、動物たちが生きるまさに生物多様性の森になるでしょう。実をつける5~10年後が楽しみです。※ヤマモモは常緑樹

<参加者>62名
株式会社パル、ザ・パック株式会社、吉野中央森林組合、吉野町、吉野町林業研究会、奈良県南部農林振興事務所、株式会社北岡本店(山林保有者)、大一工業株式会社、(特活)地球と未来の環境基金(EFF)

※当日会場にて「東北地方太平洋沖地震」に対する義援金の呼びかけを致しました。頂戴したご寄附は、過日、日本赤十字社に振込を完了致しております。ご協力いただきました皆様に、感謝申し上げると共に、一刻も早い被災地域の復興を心よりお祈り申し上げます。