ページ内を移動するためのリンクです。

活動報告

奈良県 吉野町

2010年度活動報告 : 間伐

11月13日、例年よりも暖かい気候の中、奈良県吉野山で多くの一般と協賛企業のボランティア、現地の林業専門家の参画のもと、恒例の間伐作業を実施した。吉野の山は、綺麗な紅で色づいていました。

奈良県 吉野町の活動報告写真

鉈を手に時間をかけて受け口を作る

専門家によるボランティアのフォロー体制を強化するため、参加者は、昨年よりも少なめの設定にし、総勢100名・全8班となりました。何度も吉野町フォレスト活動に参加頂いているベテランボランティアには、各班のサブリーダーにもなって頂きました。 吉野の山が守られているのは、そのように継続して参加くださる主体的ボランティアの存在があるからこそです。

いつもより急勾配な斜面を慎重に登っていくボランティア。目指すは、山の中腹当たりにあるなだらかな場所。今回の活動は、間伐する樹の選木から始めます。班長の分かり易い指導のもと、伐る樹を選び、倒す方向を決め、木に縄をかけ、腕の反動で上へ上げていきます。鉈と鋸である程度の切れ込みを入れた後、この縄を引っ張って、樹を倒します。

奈良県 吉野町の活動報告写真

いざ縄を引き、木を倒す!

1本に付き10分ほどかけて鉈で3分の1程度の切り込みを入れます。これが樹を倒す受け口となり、反対からも鋸で切り、引っ張れば倒れるという段階になれば、あとは縄を引くだけです。総勢100名・全8班による2時間の間伐作業は、「バサバサバサー。どーん。」という大きな音を吉野の山に鳴り響かせました。ボランティアは、緊張と興奮が入り混じった顔で、その音から自分が山を守っている実感を得ていた様でした。

間伐予定地1ha(35年生の林) のうち0.6haの雑木山林の20%間伐を実施しました。伐り出した木の一部は、クレーンで引き揚げられ、トラックに乗せられて製材練習用原木として、吉野高校に搬出されます。各班、2時間かけて、30本程度の間伐をすることができました。清々しい笑顔の理由は、木を切った達成感と高揚感だけでなく、山が綺麗になったおかげで日の光が入るようになったせいかもしれません。

<参加者> 100名
ザ・パック(株)、(株)エディオン(家電専門店「ミドリ」など)、(株)アッシュー・セー・クレアシオン、吉野高校、吉野中央森林組合、吉野山林業研究会、吉野町林業研究会、吉野山自治会、奈良県南部農林振興事務所、奈良県森林技術センター、一般参加の皆様、(特活)地球と未来の環境基金(EFF)