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「環境センターと保全カリキュラム開発」 2005年度活動報告

活動場所:タイ北部山岳地域(タイ国チェンマイ県メチェム郡 )

2002年から始まった本プロジェクトは、本年度2005年で4年目になり、活動内容も大きく広がりを見せています。サムソップ村とメーマロー村、メーサ村の3箇所の「環境センター」では、それぞれの学校ネットワークが組まれ、ワークショップや環境講座が活発に行われました。子供たちは皆新鮮な授業内容に目を輝かせ、積極的に活動に参加しました。建物は粗末な小屋を利用したものですが、いつも子供たちの笑顔にあふれた楽しい学びの場所となっています。






(左・右)ワークショップに参加した子供たち


山あいに立つサムソップ環境センター。


サムソップ環境センターの水資源・村の環境に関する授業。


メーサー環境センターの野外調査活動。調査結果を発表。問題提起と検討を行う。


活動内容

4期目の今期は4地域11学校で活動が行われました。活動目標は地域の子供たちとユース(青年)たちが環境保全に関する知識を広め、持続可能な自然保護活動に従事できるようにすることです。主な活動は、(1)村の伝統的な環境保全の知恵を学ぶトレーニング(ユースグループ対象)。(2)学校とコミュニティーが一体になって環境教育カリキュラム(農業・里山・村の文化伝統の3分野)を開発すること。(3)環境センターの活動の充実(ターパ地区・サムソップセンターとメーナジョン地区・メーサセンター、メーマローセンター)。

活動は概ね計画通り進んでいますが、この地域は遠隔地で、教師は平均2学年に一人の割合でしか配属されていなく、また、教育機材などの不足、教室や設備の不足などは相変わらず同じ状況となっています。

カリキュラム開発

NGO、教師、学校委員(保護者会)のワークグループにて統合農法、コミュニティーフォレスト、村の文化伝統についてのカリキュラム開発を行いました。11学校/コミュニティーでの環境活動が実施され、これがコミュニティーを巻き込んだ環境学習の教材として機能し始めています。コミュニティーフォレストの自然観察路、統合穂農法によるオーガニック野菜の栽培、家畜飼育、伝統工芸、など文化伝統を守ることによって自然環境保全活動に役立つことなどが学習されています。

環境センター

3箇所の環境センターは、子供たち、村人が利用して自然資源の管理と保全、統合農法、伝統的自然保護の智慧などを再認識できる場となっています。特にサムソップ学校では、環境センターの指導によりコミュニティーフォレストの自然観察路に6つの看板を立るなどの活動により、自然環境保全や、土砂崩れなどの災害について学校外指導の場として指定化されるようになりました。また各地域の環境センターの活動を見学する「クロスビジット」を行い、コミュニティーがお互いに学ぶことで、力を発揮する場が広がりを見せています。

ユースキャンプ

自然資源の保全と管理を学ぶ環境キャンプを実施しました。トレーニング、ワークキャンプなどを通して、ユースリーダーが養成され、子供の活動指導にあたっています。

1・サムソップ学校にて、参加生徒90人、
2・メーマロー学校にて 参加生徒60人、
3・サムソップ学校にて、週末キャンプ(自然の材料を使った工芸作品)



総括

生徒たちは活動を通して、活動や学んだことを記録し、発表することを学び、これによって自己の学習能力が高まっています。タイの教育現場では、生徒たちは教師の決定を待って物事を行い、発表も教師の意思決定に従うようなところが見られますが、これに対して、プロジェクトとしては、教師、生徒双方にアプローチし、生徒自身の発想を重んじる教師のキャパシティーを開発すると共に、生徒の自由な発想を重んじるアプローチを試みました。

また同様に、村人も、教育は教師の役割であると云う固定概念から抜け出せず、コミュニティーが教育に果たす役割の重要性を理解するにはいたっていません。特に環境教育におけるコミュニティーの役割を高めるには、継続的にコミュニティー活動をサポートし、学校と一体になって環境保全の正しい教材を村の中に築き上げていくことが重要な課題となっています。



メーマロー村にて。村の子供とEFF代表高橋



この事業は平成17年度凸版印刷株式会社の森林保護基金の助成を受けて実施されています。




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