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インドネシアの森林状況
インドネシア共和国は、17,000 以上の島々からなる、世界最大の島嶼国家です。
主な島は、カリマンタン島(ボルネオ島)、スマトラ島、ニューギニア島(イリアンジャヤ島)、スラウェシ島、ジャワ島で、これら 5 島の合計面積が国土面積全体の 92% 以上を占めています。
中でも、パプアニューギニアと国境を接するニューギニア島と、マレーシアと国境を接するカリマンタン島は、島としては世界で2番目と3番目、そしてスマトラ島は6番目の大きさを誇っています。
インドネシアの地図
インドネシアはまたアジア地域で最も広大な熱帯林面積を誇る国で、世界でも有数の熱帯林保有国です。島々はかつて鬱蒼とした熱帯林に覆われ、多種多様な動植物の宝庫とされていましたが、その貴重な生態系を保持してきた熱帯林が、人為的な伐採・破壊により近年急激に荒廃し、近い将来、消滅してしまう可能性があると言われています。
インドネシアの急激な森林減少
インドネシアの国土面積は約1億8,900万ヘクタール(日本の約5倍)で、森林の総面積は、1950年には約1億 6,200 万ヘクタールあったとされています。しかし 国連食料農業機関( FAO )の報告※によると、 2005年のインドネシアの森林面積は約8,850万ヘクタールにまで減少しており、その後もさらに多くの森林が伐採され続けています。2000〜2005年の森林減少量はアジア地域の中で最も大きく(世界でもブラジルに次ぐ 2 番目)、
毎年平均約 187 万 ha、わずか5年間で935万ヘクタールもの森林が失われたといわれています。
※FAO 国連食料農業機関「 Global Forest Resources Assessment 2005 」
合板・紙パルプ産業と違法伐採
インドネシアは日本をはじめ各国に木材や合板、紙パルプなどの熱帯林産物を輸出しています。
特に1980〜 1990 年代にかけて合板産業や紙パルプ産業が拡大され、
木材の需要が飛躍的に高まりました。それらの原料調達の手段として、許可を受けていない土地での伐採や、伐採権をもたない人々による盗伐など、いわゆる「違法伐採」が広範囲の地域で行われ、森林の著しい荒廃を招いています。保護区である国立公園などにおいても違法伐採による森林破壊が多数報告されており、アジアゾウやスマトラトラなど地域固有の貴重な野生生物たちが生息地を失い、絶滅の危機にさらされています。
オイルパームプランテーションの問題
インドネシアはまた世界第2位のパーム油生産国であり、原料のアブラヤシを栽培する大規模プランテーション造成のためにも多くの熱帯林が切り拓かれています。パーム油は「環境にやさしい」「健康的」などのイメージから、世界中で需要が伸びているため、インドネシアにおける生産量も急激に増加しています。
マーガリン、食用油脂、洗剤、シャンプー、化粧品の原料など、日本でも身近な商品の多くに利用されているパーム油ですが、この生産のために貴重な熱帯林が伐採されて生態系にも大きな被害を与えています。また、アブラヤシプランテーションの操業については、農薬散布による周辺の環境汚染や、整地のための火入れが森林火災の原因となるなど、さまざまな問題が指摘されています。
森林火災による熱帯林減少
インドネシアでは、1997年〜98年にかけて、スマトラ島およびカリマンタン島を中心に大規模な火災が発生しました。それにより焼失した森林面積は約81万ha(政府発表)ともそれ以上とも言われています。
従来これらの島では、年間を通じて降雨量が多く、落雷や自然発火も極めて稀なため、森林火災が起こりやすいとは考えられていませんでした。この大規模森林火災が起こった原因は、人為的なもの、すなわち大規模なアブラヤシプランテーションを造成するための火入れ(アブラヤシの木を植える前に、それまであった森林を伐採し、伐採跡地を焼き払う)であることがわかりました。そしてこれほどの規模に延焼した背景には、この数十年間の大量伐採による森林の過疎化、低質化があったことが指摘されています。
無秩序に伐採され、劣化した森林は立木密度がまばらになって林内に光が差し込むため、乾期にはひどく乾燥した状態になります。 97-98 年の大規模森林火災の際には、エルニーニョの影響で乾燥が続き、森林が激しく乾燥したところへプランテーション造成のための火入れが延焼して、消火不能な状態に陥ったものと分析されています。
森林の減少をくい止め、劣化した疎林を健全な状態に回復させることができなければ、このような大規模な火災は繰り返され、さらに森林減少に拍車がかかることが予想されます。実際に2006年8月〜11月にかけてスマトラ、カリマンタン両島で新たな大規模森林火災が起こっており、 少なくとも数百カ所に拡大し、
1000頭以上のオランウータンが死ぬという被害が報告されています※※。
※※BORNEO ORANGUTAN SURVIVAL FOUNDATION
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EFFの植林事業
地球と未来の環境基金(EFF) では、企業の方々からの資金提供やご寄付により、海外のNGO団体などと協力して植林活動を行っています。かつて植林を実施したインドネシア(ジャワ島)の植林地(60ha)では、主要木のアフリカン・マホガニーが4年間でおよそ4〜5mの高さに生長しました。
今後もインドネシアの熱帯林保護のために、植林や森林調査活動などのプロジェクト実施が望まれています。皆様からのご支援・ご協力をお願い致します。
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