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国内植林/森林保全プロジェクト


岩手県・西和賀町(旧湯田町)
奥羽山脈の山間にあるこの地域は、冬になると平野部でも積雪が2mを超える日本有数の豪雪地帯です。地域の数少ない産業は農林業と観光(温泉)ですが、近年は極めて厳しい状況に直面しています。私たちが活動している植林地は、かつて酪農用の牧草地として山を切り開いた場所です。牧畜を廃業した山主・小田島さんの荒地となった山をかつてのように人が集う里山に戻したいという思いに、地域の人々が賛同し、2000年から広葉樹(ブナ、ナラ、ケヤキなど)を植えています。当初は痩せた土地と豪雪で1割も根付かなかった苗も、根気強く手入れを続けた甲斐あって、今では大人の背丈ほどまで成長した苗もあり、少しずつ里山の原風景を取り戻しています。
2007年度活動報告 2006年度活動報告 西和賀町の位置


千葉県・上総亀山
鹿の食害により荒廃した山の植林活動
千葉県房総半島の中央部に位置する、君津市上総亀山。ここは東京湾盤洲干潟に注ぐ小櫃(おびつ)川の源流部にあたり、水源地としても重要な山々を擁する地域です。一見豊かに見えるこの地域ですが、森の中は年々荒廃が進み、植物や昆虫、小動物など生態系の貧疎化が深刻な問題となっています。
その大きな原因は、過剰に繁殖した鹿による食害です。増えすぎた鹿たちが山の植物を食い荒しているため、そこに生息していた昆虫や小動物たちも姿を消し始めています。鹿は、餌となる草がなくなる冬場は木々の皮を剥いで食べてしまうため、多くの木が衰弱し枯死する場合も少なくありません。また、春先にせっかく生えてきた若木も食べてしまうので、森には次世代の植物が育たず、鹿の食べないアブラギリなどの植物だけが繁茂しているという、非常に生態系バランスの悪い状態になっています。
EFFでは、2007年からこの場所で植林活動を始めました。鹿の食害から森を守り育てていくにはどのような方法があるのか、一歩一歩模索しながらの活動ですが、少しでも森の豊かさを取り戻せるよう地道に植林活動を続けていきます。
2007年度活動報告 上総亀山の位置

奈良県・吉野町
台風被害地の植林活動
近年のわが国の 林業は衰退し、適切な間伐が施されない山林は台風や豪雨などの風災害に対し非常に脆弱な状態となっています。銘木の産地として知られる 奈良県吉野地方においても、森林荒廃の問題は顕著で、とりわけ 1998 年 9 月の台風 7 号は、この地域に大きな被害をもたらしました。手入れの行き届かない杉やヒノキの人工林が、突風により次々になぎ倒される事態が起こり、その後も被害を受けた山林はなかば放置された状態になっています。
このような状況を少しでも改善し、歴史ある『吉野林業』の復活を目指し、2002年から風倒木を撤去しそこに植林を始めました。これまでは、商業林として針葉樹一辺倒だった吉野で、ナラやクリ、トチなど数十種もの広葉樹を植える試みを行なっています。経済林業プラス治山や涵養など環境林業へ、 21 世紀の林業を模索するチャレンジです。
2006年度活動報告 2005年度活動報告 吉野町の位置
世界遺産の山林整備活動
吉野では、2006年より3ヵ年の計画で新たな活動を開始しました。
銘木の産地吉野においても、他の日本の人工林同様、除間伐されずに荒廃した山林が点在しています。世界遺産に登録された吉野山への登山道路沿いも間伐が進まず、小径木が林立した暗い森が続き、風倒木が放置されたままの所もあります。そこで今年からは、県や町の各団体に参加協力していただき、世界遺産への登山ルートに沿った山の整備活動を開始しました。
2006年度活動報告

広島県・竹原市
安芸(広島)の小京都といわれる竹原市は、棒瓦の屋根と格子窓の古い家並みが今も息づく街です。眼前に無数の島々が浮かぶ穏やかな瀬戸内の海が広がる竹原は、低木と岩盤だけが目立つ山々が海にせり出しています。私たちが植林を行っている場所は、1994年8月に発生した山火事によって、約380ヘクタール(東京ドーム300個分)が焼けてしまった場所です。雨の少ない瀬戸内地方の広島と岡山は、山火事発生率全国1位と2位を占めています。花崗岩で急勾配の山肌は所々岩盤が露出しており、砂状の土にはなかなか苗木が活着しないこともあり、植林の場所には稲ワラを段々に積み上げる工夫をこらしています。2004年秋からスタートした竹原での植林活動には、地元の高校生や郵便局の職員らが多数参加し、総勢で350人を超える一大イベントになっています。
2006年度活動報告 2005年度活動報告 竹原市の位置


沖縄県・恩名村
沖縄の海は、今、悲鳴をあげています。赤土が河川や海域に流れ出し、珊瑚を死滅させるなど、周辺に様々な悪影響を及ぼしています。赤土の流出源は農地、開発工事現場、米軍基地などで、近年は土地改良で規模拡大された農地が7割の発生源となっています。私たちは2003年から万座ビーチなど有名なリゾート地がある恩名村で、この赤土問題に取り組んで来た「美砂(ちゅらさ)の会」の仲西さんたちと、芭蕉の植栽に取り組んでいます。農地と農地の間に溝を造り、そこに防風の効果も持つ芭蕉やハイビスカスなどの沖縄在来の植物を植樹することで、赤土流出を止めると同時に、防風効果及び風景を修景することが狙いです。芭蕉による赤土流出防止は実験的試みとして期待されており、今後の定量観測を通じて、植樹による効果を明らかにして行きたいと思います。
2007年度活動報告 2006年度活動報告 恩名村の位置

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