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森林保護・温暖化防止に貢献
優れた紙原料・さとうきびバガス
さとうきびバガスを紙原料に

毎年減少を続ける世界の森林。増え続けるCO2排出量・・・・。少しでも地球の緑を守り、温暖化防止に貢献できるよう、EFFでは、
木材に替わる紙原料・さとうきびバガス
の利用を提案しています。
さとうきびは世界70カ国以上で栽培され、年間生産量は約12億トンにものぼる、世界第7位の農産物です。そのさとうきびは、砂糖生産に必要な糖汁を絞った後に、茎や葉など大量の残渣(搾りカス)を発生させています。この残渣が「バガス」と呼ばれるもので、その年間排出量は、世界中で約1億トンにも上っています。
 製糖工場では、バガスをボイラーで燃やして機械の稼動エネルギーなどに利用していますが、アジアや南米などの大規模工場では、それでも使い切れないほど大量のバガスが発生しているのです。
今、バイオマス資源の活用が盛んに行われるようになりましたが、未利用のまま廃棄物として処分されているこの余剰バガスも、紙の原料として再生すれば様々な環境メリットが生まれることがわかっています。
バイオマス資源としてのさとうきびバガス
環境にやさしいバガスパルプ
パルプとは、木材やその他の植物資源を薬品などで溶かしてセルロース(繊維分)を抽出したもので、紙・紙製品の原料となるものです。乾燥させてシート状にして(ドライパルプ)製紙工場へと運びます。原料や製法の違いによって様々なパルプがあり、木材を原料にしたものは「木材パルプ」バガスを原料にしたパルプは「バガスパルプ」と呼ばれます。バガスを紙の原料としてみると、以下のような特徴があげられます。
| 1. |
森林保護 |
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バガスを紙原料として利用することにより、木材の使用量を減らすことができ、その分森林を保護することができる。また森林によるCO2固定量を維持することができる。 |
| 2. |
省エネルギー、CO2削減、温暖化防止 |
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バガスは隣接する製糖工場から排出されるので、木材やその他の紙原料のように伐採、採集、集荷や工場までの運搬などにかかるエネルギーが不要。
バガスは木材に比べて柔らかいので、製造時のエネルギーも節約できる。 |
| 3. |
未利用資源(バイオマス)の活用、廃棄物リサイクル |
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バガスは砂糖の副産物であり、毎年定量を産出するため、安定的に供給される。
従来、余剰分が廃棄物として処理されていたものなので、リサイクルに貢献する。 |
上記の特徴について、以下で少し詳しく説明しましょう。
バガスの利用で減らせる木材使用量とCO2
EFFが推進するタイ国 EPPCO 社のパルプ工場は、世界最大規模のバガス専用工場で、さとうきびバガスを原料に
年産 10 万トンのバガスパルプを製造しています。もし 10 万トンのパルプを木材から作るとすると、どのくらいの量が必要となるでしょうか。
紙1トン(=パルプ約1トン)を作るには、直径14cm×長さ8mの立木約30本、体積にすると0.07×0.07×3.14×8×30=約3.7立方メートルの木材が必要とされます。
10万トンのパルプということであれば10万倍の、立木約300万本(約37万立方メートル)の木材が必要になるということです。バガスパルプをフルに活用すれば、これだけの量の木材を節約することができる、言い換えれば300万本の木を守ることができるのです。
さらにこれを CO2 に換算するどのような値になるでしょうか。広葉樹の比重は 0.6 、炭素含有率は 0.5 ですから、バガスを利用することで節約できる 37万立方メートルの木材の炭素含有重量は 約11万トンになります。Cの分子量12とO2の分子量32を使って計算すると(× 44 ÷ 12)、 37万立方メートルの木材のCO2固定量は約40 万トンということになります。これは25メートルプール約100杯分。バガスの利用により森林伐採量を減らすことができれば、 CO2の固定・温暖化防止にも大きく貢献できるのです。
また EPPCO 社のバガスパルプ製造においては、原料は隣接する製糖工場から調達するので、木材のように伐採や採集、集荷、運搬するなどのエネルギーコストはほとんど必要としません。製造工程を見ても、原料をアルカリ薬品で煮て溶かす「蒸解」の工程では、バガスは木材に比べて形状が柔らかいため、蒸解時間は 15 〜 17 分と、木材チップに比べて 7 〜 8 分の 1 の短さです。その分機械を動かすエネルギーも、薬品の使用量も少なくて済みます。
近年温暖化対策の一環として最近バイオマス利用について様々な分野で開発が進められていますが、バガスを紙にすることもバイオマス活用の優れた一例です。バイオマスとは、エネルギーや工業原料として利用できる生物資源のことで、持続可能な管理活用をすれば再生可能で枯渇せず、地球温暖化の原因となるCO2が増えない(カーボンニュートラル)という特徴があります。バイオマス利用を推進するために、 2002 年 12 月に「バイオマス・ニッポン総合戦略」が政府で閣議決定され、アルコールやメタン発酵、バイオプラスチックや各種植物の繊維利用など様々な取組みが始まり、特に、廃棄物や未利用のバイオマスを積極的に活用することが推奨されています。さとうきびは、砂糖以外にアルコールが抽出でき、副産物のバガスは発電に利用、残りは紙パルプや板にすることもできるバイオマスの優等生です。
これらを総合して考えると、さとうきびバガスは温暖化防止(省エネルギー、 CO2 削減)という面でも、非常に優れた素材だと言えるでしょう。
EFFのバガスパルプ開発
第3世界では、さとうきびの紙も木材の紙同様当たり前のように使われているのが見られます。アメリカ、中国についで世界第3位の紙の大量消費国である日本では、なおさらこのような紙が使われていくべきなのではないかという思いから、EFFでは台湾、コロンビアなど世界のバガスパルプ製造工場と日本の製紙工場との橋渡しを行い、バガスの普及に努めてきました。そして1997年、世界のバガスを調査しているうちに、EFFはタイの大規模製糖会社タイ・インダストリー・シュガー・グループ(TIS)と出会いました。TISにはグループ最大規模の製糖工場であるカセット・タイ・シュガーの隣にバガスパルプ工場を建設する計画があり、EFFはそのコンサルタントとして共に事業を進めることになったのです。
そしてカセット・タイ社はパルプ製造会社『Environment Pulp and Paper Co.,Ltd (EPPCO)』を設立、2005年には製糖工場に併設したパルプ工場が完成し、稼動を始めました。現在、このEPPCO製のパルプが日本にも輸入され、さまざまな用途に使われ始めています。(さとうきびバガス紙商品一覧)
EFFでは、多くの環境問題への取り組みの一環として、このさとうきびバガス紙の普及を推進しています。バガスを原料とした紙が少しでも多く利用されることによって、世界の森林問題、地球温暖化やエネルギー問題、バイオマスの普及などこれらの課題の解決にわずかでも寄与することができればというのが、私たちEFFの願いです。
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