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優れた紙原料・さとうきびバガス さとうきびバガス紙ができるまで さとうきびバガス商品一覧バイオマス資源としてとのさとうきびバガス


バイオマス資源としてのさとうきびバガス
燃料、紙原料としてのバガス利用

さとうきびから砂糖を製造した後に排出されるバガスの量は世界中で年間約1億トンと言われています。各工場でのバガス排出量は工場の設備などにより違いがありますが、例えばタイの製糖工場カセットタイシュガーでは、原料さとうきびの約 3 割、 120 万トンのバガスが排出されています。このうち、 50 万トンが隣接のバガスパルプ工場 ・EPPCO 社にベルトコンベアで運ばれていきます。残りのバガスは、ボイラーで燃やして発電し、同時に発生する蒸気と一緒に 砂糖製造時の機械の動力となります。

また、インドネシアスマトラ島の製糖工場では、3工場併せて年間450万トンのさとうきびを圧搾して、その時排出されるバガスの75%を消費していますが、残り25%は工場脇に廃棄されています。その量は年間13万トン以上になり、年々嵩が増え続けています。13万トンのバガスは50mプール100杯分をゆうに超える量です。この地域には、バガスを利用する製紙工場や電力の供給を受ける工場がないため、余剰バガスを利用できずに放置せざるをえず、その結果として、水質汚濁等の公害を招く原因となっています。

一方、沖縄県のように、年間圧搾量10万トン以下の製糖工場では、排出されるバガスは燃料としてほとんど消費してしまいます。ボイラーも効率の悪い旧型を使用していることが多いのですが、余ったバガスの利用方法がなければ、ボイラーを新型にする必要もないでしょう。

燃料、紙原料以外のバガスの利用としては、家畜の敷きわら、飼料、堆肥利用がありますが積極的な活用はなかなかみられません。

さとうきびの総合利用

一方、さとうきび全体をバイオマスとして利用する方法も様々に開発されています。糖汁を結晶させたものが砂糖 ( 粗糖また原糖 ) ですが、最後まで結晶せずに残るものがあります。これをモラセス ( 糖蜜 ) といい、うまみ調味料の元になったりします。アルコールの原料としてラム酒と呼ばれるお酒になります。また、ガソリンと混合して使用すれば化石燃料の削減になります。バイオマス由来の燃料なので消費しても CO2 を増やさない、いわゆるカーボンニュートラルです。
カセットタイシュガー社の脇に、今、 2006 年内稼動を目指して、日産 20 万リットルのアルコール工場を建設中です。森を守るバガスパルプ工場に、温暖化防止のアルコール工場が続き、さとうきびの有効利用がさらに促進されます。

また近年、さとうきびを圧搾するかわりに茎を縦に割り、砂糖部分である芯部(髄=ピス)を削りとる方法(ケインセパレーター)が注目されています。砂糖の品質が向上するだけでなく、表皮からは有効成分を含むワックスを取り出すことができ、また、軟らかいピスは天然食物繊維として、ピスの外部であるラインド(硬繊維部)はパルプやボードに利用できます。砂糖を採るだけではなく、さとうきびを総合的に利用する、付加価値の高い亜熱帯農業が考えられています。


世界でのバガスパルプ生産について

世界中で生産されているバガスパルプの量は、年間推定370万トン(1998年)で、木材以外の植物(非木材)パルプではワラパルプに次いで第2位となっています。非木材パルプに占める割合は16%、全製紙用パルプでは、1.8%です。

生産国は、インド、中国、インドネシア等のアジアと、メキシコ、ペルー、コロンビア等の中南米が多いのですが、ほとんどのパルプ工場はパルプで出荷するのではなく、紙や紙製品まで一貫生産しています。

インドやタイでは新聞用、中国では印刷用紙、インドネシアではコピー用紙、ノート、衛生用紙として、メキシコは衛生用紙、コロンビアでは印刷用紙、教科書、コピー用紙としてバガス紙が利用されており、つまり、大概の国で大概の用途にバガスが使用されているということになります。特にコロンビアのバガス製紙工場の製品は高品質なので、周辺の南米諸国にも数多く輸出されています。

パルプや紙の品質は、原料(バガス)によるものではなく、その国の紙の品質基準と工場設備のレベルによります。従って、日本からの資金や技術援助があれば、高品質なバガスパルプやバガス紙が製造可能なのです。




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